商品へのこだわり

岩谷水産は、魚に最も適した梅酢の分量を配合させた飼料を平成17年に開発し、その特許を取得しました。和歌山県の水産試験場に協力いただき、科学的な試験を実施した結果、この梅酢エキス配合飼料を与える事で、抗病性において通常の養殖真鯛よりも約2倍の免疫力がある事が判明し、抗生物質等の薬品を一切使用しない無投薬での飼育に成功しております。

和歌山県が推奨する衛生管理システムを導入しており、卵から成魚に至るまでの生産履歴を明確化し、トレーサビリティの徹底に努めております。魚の動きや食欲を日々観察し、水質や水温の変化に応じて、給餌の分量調整や飼料に工夫を凝らし、魚の健康状態を管理しております。平成19年に、紀州梅まだい生産組合を発足し、組合が定める厳しい規定に合格した魚のみを出荷しております。

一般的に出回る養殖真鯛の出荷サイズは1.5㎏が主流ですが、真鯛が持つ本来の美味しさを提供するために、２㎏を基本的な出荷サイズとしております。また成育期間も通常の養殖真鯛よりも半年から１年間遅く、魚の健康状態を細かく管理し、じっくり丹念に真鯛を育て上げております。
紀州梅まだい生産組合が定める出荷基準に合格した魚のみを出荷しており、１尾ずつ厳正にチェックしながら出荷作業を行っており、品質面において細心の注意を払っております。

岩谷水産は、平成２４年に梅酢エキス配合飼料に紀州備長炭の粉末を添加した飼料を開発し、その技術の特許を取得しました。備長炭の特性を活かし、魚の品質向上に加え、養殖漁場の水質保全を図るという他に類を見ない新しい養殖業を展開しており、「持続可能な養殖業」を実現すべく、串本の養殖業を未来へ繋ぐ取り組みに着手しております。

関西・関東圏の百貨店・ホテル・料亭・レストラン・スーパーを中心に出荷しており、鮮度保持能力の高さや無投薬での飼育等の高い品質が評価され、シンガポールや香港の大手飲食店、アメリカへも輸出しております。多くの料理人・専門家の方々から、「天然物に負けない高品質な真鯛」と高い評価をいただいております。

串本町の美しい海を舞台に、愛情を込めて紀州梅まだいの生産に励む岩谷水産のメンバー。若い世代で、明るく活気がある良い組織作りを心掛けております。岩谷水産では、皆が生き生きと活躍できる環境を整えることも急務の一つと捉え、串本町の養殖業の未来を共に担っていける人材の育成に努めております。地元地域に限らず、県外出身者の方も積極的に採用しております。